研究紹介(こんなこと調べています)

ここではいま藤川が研究室で研究していることについて少し説明します。
  畏れ(恐れ?懼れ?怖れ)多くも博士論文を書き上げたのでその内容に
ついて説明します。テーマは”微生物活性を考慮した土壌中のガス移動に
関する研究”と言います。土壌中では微生物が住んでいて、彼らは活動を
しているわけです。その時に我々人間と同様、酸素ガスを吸って二酸化
炭素ガスを吐き出しているのですが、あまりに土の中が狭いので、二酸化
炭素ガスの濃度が上がるという現象が起きます(注1参照)。例えるなら
窓の小さい部屋で人がたくさんいると息苦しくなる(空気が悪くなる)と
言う現象が常に土壌中では起こっていると言えます。

ここで、土の中(窓の小さい部屋の中)の二酸化炭素の濃度が何に影響を
受けるのか考えてみると大きな要因として@微生物の数や活動量(=部屋に何人
の人が入っているか)とAガスの広がり安さ(=空いている窓の大きさ)が
挙げられます。もちろん部屋の中の人達が運動していれば多くの二酸化炭素を
吐き出すので、少人数でも空気が悪くなってしまうのと同様に、同じ数の
微生物がいても、活動に適した環境では二酸化炭素ガス濃度が上がると
考えられます。

これまでは、どういった環境になれば微生物の活動が大きくなるかと言う研究や
どれぐらい土壌に空気が含まれれば(気相率と言う)、=どんな大きさの窓を
作れば、溜まったガスが外へ逃げていくのかと言う研究が行われてきました。
そこで更にそれらの研究を発展させて、「微生物の活動とガスの拡散がガス
濃度にどれぐらい影響を与えているか(微生物と拡散移動ではどちらの影響が
より大きいのか」を調べることを目的に研究を行いました。

<注1>実際は微生物が呼吸によって酸素を吸って二酸化炭素を吐き出すのは好気条件下(酸素の
の多い状態)であるが、湛水状態の土壌や(水田など)地下深く以外では基本的に
好気条件であると仮定できる。もちろん”基本的に”と言うことは例外もある。
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